Viel Glück zur Reise,Schwalben Op.104-2 Sieben Lieder von Elisabeth Kulmann |
良い旅をね ツバメさんたち エリーザベト・クールマンの詩による7つのリート |
Viel Glück zur Reise,Schwalben! Ihr eilt,ein langer Zug, Zum schönen warmen Süden In frohem,kühnen Flug. Gern möchte wohl die Reise Ich einmal tun mit euch, Zu seh'n die tausend Wunder, Die darbeut jedes Reich. Doch immer käm ich wieder, Wie schön auch jedes Land, Und reich an Wundern wäre, Zurück in's Vaterland! |
良い旅をね ツバメさんたち! 急いでいくのね、長い列になって 美しい南の国へと 陽気に、力強く飛んでいる とっても旅がしてみたいわ わたしも一度 あなたたちと一緒に 何千ものびっくりすることを見たいの いろんなよその土地の だけどいつもわたしはまた帰ってくるでしょう どんなによその土地がきれいでも びっくりすることで一杯でも 必ずまた 父さんの国へと |
シューマンが楽譜に記したコメントは次の通りです。
Obwohl deutscher Herkunft,und in deutscher Sprache wie ihrer Muttersprache dichtend,ist die Dichterin eine warme Patriotin ; an unzähligen Stellen preist sie die Schönheiten des nordischen Himmels. Das folgende Gedicht ist ein Beleg dazu.
ドイツ人の子孫であり またドイツ語を彼女の母国語のようにして詩を書いてはいたが、この詩人は暖かい愛国者である;数知れない場所で彼女は北国の空の美しさを讃えている。次の詩もそのひとつの証である。
おどけた楽しげなメロディで、南の国へと去ってゆくツバメたちに呼びかけています。最後の「父さんの国へin's Vaterland!」は何回も繰り返して強調され、ちょっとした盛り上がりを作っています。
( 2012.11.03 藤井宏行 )