Under the greenwood tree Op.23-2 Five Shakespeare Songs |
緑の森の木の下で 5つのシェイクスピアの歌 |
Under the greenwood tree Who loves to lie with me, And tune his merry note Unto the sweet bird's throat, Come hither,come hither,come hither: Here shall he see No enemy But winter and rough weather. Who doth ambition shun, And loves to live i' the sun, Seeking the food he eats, And pleas'd with what he gets, Come hither,come hither,come hither: Here shall he see No enemy But winter and rough weather. |
緑の森の木の下で ぼくと一緒に寝そべりたい人 そして陽気な調べを 可愛い小鳥の喉と合わせて歌いたい人は ここへおいで ここへおいで ここへおいで ここでは誰も出あうことはない どんな敵にも 冬のひどい天気は別として 野心なんかは捨ててしまって お日さまの下で暮らしたい人 食べるものは自分で探して 見つかったもので満足できる人 ここへおいで ここへおいで ここへおいで ここでは誰も出あうことはない どんな敵にも 冬のひどい天気は別として |
「お気に召すまま」 第2幕第5場で、アーデンの森に公爵と共に追放されている貴族アミアンズが気分の慰みに歌う歌です。最後のオチに微笑んでしまいますが、基本的にはやるせない歌と言っても良いでしょう。ところがクィルターはこれに大変陽気な、はつらつとしたメロディを付けました。この戯曲自身がメルヘン的でほんわかとした幸福感に包まれていますのでこれはこれで説得力がありますけれども。
たいへん人気のある詩で、他にも多くのイギリスの作曲家たちがメロディをつけています。聴き比べも楽しいかも。
( 2012.10.06 藤井宏行 )