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Hører jeg sangen klinge   Op.39-6  
  6 Romancer
私は聞く 歌が響くのを  
     6つのロマンス

詩: ロルフセン (Johan Nordahl Brun Rolfsen,1848-1928) ノルウェー
      Hör' ich das Liedchen klingen 原詩: Heinrich Heine ハイネ,Buch der Lieder - Lyrisches Intermezzo(歌の本-抒情小曲集)

曲: グリーグ (Edvard Grieg,1843-1907) ノルウェー   歌詞言語: ノルウェー語


Hører jeg sangen klinge,
der engang klang så varm.
Det er,som vilde den springe,
min vilde stormende Barm.

Den hvælvede Skov jeg kårer,
så dunkel og så sval,
der leser sig i Tårer,
min grændselose Kval.

私は聞く 歌が響くのを
その歌は昔 とても暖かく響いていたものだ
それが まるで跳びはねるように
私の荒れ狂う嵐の胸の中にいる

私は深い森へと行こう
とても暗く とても涼しいところへと
そこで涙に溶かしてしまうのだ
私の限りない悲しみを


シューマンが曲をつけている詩人の恋の第10曲 でもあるハイネの詩を、グリーグと同世代の詩人ロルフセンが訳したものに曲をつけています。もっともノルウェー語の詩を見るとほとんど別物と言っても良い内容です。そこで詩人名もロルフセンとしておきました。音楽は揺れ動く心を反映するかのように激しく叫びます。が最後は暗く沈んで、ピアノの寂しげな一打で終わります。
この歌はドイツ語の原詩で歌われることもよくありますので、その場合はリンク先のシューマンのところをご参照ください。

( 2012.10.05 藤井宏行 )


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