Wiegenlied Seven Songs from the Norwegian |
ゆりかごの歌 7つのノルウェーの歌 |
Nun hebt sich Dach und Decke zum Sternenhimmel auf; Nun schwebt der kleine Haakon auf Flügeln des Traums hinauf. Es reichet eine Leiter bis in den Himmel hinein; Die wandert der kleine Haakon mit den lieben Engelein. Die Engelein behüten mein Kind die ganze Nacht; Gott segne dich,klein Haakon, auch deine Mutter wacht. |
さあ 屋根も天井も昇っていく お星様の輝く空まで さあ わたしのかわいいホーコンも 飛んで行きなさい 夢の翼に乗って ほら あそこにはしごがかかってる お空の上に向かって それを昇っていくの かわいいホーコンも かわいい天使たちと一緒に 天使たちは守っている わたしの子を一晩中 神様の祝福があなたに かわいいホーコン あなたのおかあさんも見守っているわ |
ディーリアスの7つのノルウェーの歌、イブセンの詩をもとにした曲は全部で3曲あります。この詩は13世紀のノルウェーの歴史を題材としたイブセンの史劇Kongsemnerne [王位をいつわる者](1863)より取られたもの。この物語で王位を簒奪しようとするスクーレ伯爵の娘にして、しかも王ホーコンの妃にもなっているという難しい立場のマルグレーテ。彼女がまだ反乱を起こす前の父に自分の息子を会わせる前に歌っていた子守歌です。歌に出てくるホーコンと言うのがこの子の名前(父王と同じ名)です。これにもグリーグの作曲があって、歌曲集Op.15の第1曲です。どちらのメロディもたいへん美しいので聴き比べてみて頂くのも良いかも知れません。
マルグレーテの子守歌 (エドワルド・グリーグ)
オーケストラ編曲は指揮者としても有名だったビーチャム。ピアノ版では第1曲。
( 2012.09.22 藤井宏行 )