Vem styrde hit din väg? Op.90-6 6 Laulut |
誰がお前をここへ? 6つの歌 |
Långt bort om fjärdens våg, långt bort om fjälets topp du einsam dagen såg och växte ensam opp. Jag saknade ej dig; Jag sökte ej din stråt; jag visste ej en stig, som skulle lett ditåt. Jag kände ej din far, jag kände ej din mor, jag såg ej var du var, jag såg ej vart du for. Liksom den bäck,där rann, för den,som rinner här, vi voro för varann, så länge du var där; Två plantor,mellan dem en äng i blomning står; två fåglar,som fått hem, i skilda lundars snår. O,andra nejders son! vi flög du dädan,säg? O fågel långt ifrån! vem styrde hit din väg? Till hjärtat,som var kallt, säg,hur du lågor bar - Hur kunde du bli allt för den,du intet var? |
入り江の波から遠くはなれ 山の頂からも遠く離れて お前はひとりで太陽を眺め そしてひとりで大きくなった 私はお前なしでも寂しくはなかった 私はお前の道を探さなかった 私はその道を知らなかったのだ そちらへと導いたであろうその道を 私はお前の父を知らなかった 私はお前の母を知らなかった 私はお前がどこにいたのかを見なかった 私はお前がどこに行ったのかを見なかった 流れ行く小川のように ここを流れるもののために 私たちはお互いのためになっていた ここに留まっていた間には 二本の植物があり その間には 花咲く野原がある 二羽の鳥がいて ねぐらを見つけた 別々の茂みの中に おお 別の地にいる息子よ どうしてお前はそこへ行ったのだ 言ってくれ おお鳥よ 遠くから来た 何がお前をここへ連れてきたのだ? 冷たかったこの心に 教えてくれ どうやってお前は炎をもたらしたのだ どのようにしてお前はすべてとなったのだ お前がそれまで無関係であった者に対して? |
作品番号のついた中ではシベリウス最後の歌曲となるこの曲、ルネベルイの哲学的な詩に乗せて、震えが来るような思いにふける表情を見せてくれます。彼の最後を飾る歌曲作品となるにふさわしい風格と、そして美しさを持った曲と言えましょう。
( 2012.06.30 藤井宏行 )