TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ


Im Abendrot   TrV 296,AV 150  
  Vier Letzte Lieder
夕映えの中で  
     4つの最後の歌

詩: アイヒェンドルフ (Josef Karl Benedikt von Eichendorff,1788-1857) ドイツ
    Gedichte - 4. Frühling und Liebe  Im Abendrot

曲: シュトラウス,リヒャルト (Richard Strauss,1864-1949) ドイツ   歌詞言語: ドイツ語


Wir sind durch Not und Freude
gegangen Hand in Hand;
vom Wandern ruhen wir
nun überm stillen Land.

Rings sich die Täler neigen,
es dunkelt schon die Luft;
zwei Lerchen nur noch steigen
nachträumend in den Duft.

Tritt her und laß sie schwirren,
bald ist es Schlafenszeit;
daß wir uns nicht verirren
in dieser Einsamkeit.

O weiter,stiller Friede!
So tief im Abendrot,
wie sind wir wandermüde -
ist dies etwa der Tod?

わたしたちは手をとりあって
苦しみや喜びの中を歩いてきた
そしていま静かな土地の上に
さすらいの足を止めて憩う

まわりの谷は沈み
空には闇が近づいている
二羽のひばりだけが夜を夢見るように
夕もやの中に昇っている

こっちに来なさい、小鳥たちはさえずらせておこう
もうすぐ眠りの時が近づくから
この二人だけの孤独の世界で
はぐれないようにしよう

おお、広々とした、静かな平和よ!
夕映えの中にこんなにも深くつつまれて
わたしたちはさすらいに疲れた
これが死というものなのだろうか


曲集を纏めたページに全体のコメントを記載しています。
   Vier Letzte Lieder 4つの最後の歌

( 2003.01.29 甲斐貴也 )


TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ