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Trinklied   D 888  
 
酒の歌  
    

詩: グリューンビューエル (Ferdinand Mayerhofer von Grünbühel,1798-1869) オーストリア  &  バウエンフェルト (Eduard von Bauernfeld,1802-1890) オーストリア
      Come thou monarch of the vine (Act2) 原詩: William Shakespeare シェイクスピア,Anthony and Cleopatra(アントニーとクレオパトラ)

曲: シューベルト (Franz Peter Schubert,1797-1828) オーストリア   歌詞言語: ドイツ語


Bacchus,feister Fürst des Weins,
Komm mit Augen hellen Scheins,
Uns're Sorg' ersäuf' dein Faß,
Und dein Laub uns krönen laß.
Füll' uns,bis die Welt sich dreht!

バッカス ワインの太った貴公子よ
明るい瞳の輝きとともに来たれ
われらの悩みをお前の腹に沈めるのだ
そしてお前の葉を われらの冠としようぞ
われらが盃を満たせ 世界が回るまで!


このあたりではD 889 セレナーデ、D 891 シルヴィアに とシェイクスピアの戯曲から取り上げた詩が続きます。しかもあまりメジャーでない渋い作品から取っているのが興味深いところ。この曲も史劇「アントニーとクレオパトラ」第2幕第7場より。宴席で歌われる歌を取り上げています。シェイクスピアの原詩を下に追記しますが語順などはかなり違っていますね。

Come thou monarch of the vine,
Plumpy Bacchus,with pink eyne!
In thy fats our cares be drown'd,
With thy grapes out hairs be crown'd:
Cup us till the world go round!

( 2012.05.19 藤井宏行 )


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