Schöne Fremde Op.39-6 Liederkreis |
美しい異郷で リーダークライス |
Es rauschen die Wipfel und schauern, Als machten zu dieser Stund Um die halbversunkenen Mauern Die alten Götter die Rund. Hier hinter den Myrtenbäumen In heimlich dämmernder Pracht, Was sprichst du wirr wie in Träumen Zu mir,phantastische Nacht? Es funkeln auf mich alle Sterne Mit glühendem Liebesblick, Es redet trunken die Ferne Wie vom künftigem,großem Glück. |
梢がざわめきふるえる いままさに 埋もれかけた城塁のまわりを 古代の神々がめぐりゆくかのようだ ひっそりとたそがれほのかに明るい このミルテの木陰で とりとめのない夢のように 何を私に語るのだ、幻想の夜よ 頭上の星々の全てが 燃える愛の眼差しを持ってまたたく その遥けさは陶酔的に語りかける やがて来る大きな幸せを |
リーダークライス作品39の1曲。幻想的な夜を描く美しい詩。この詩からすると曲は「月の夜」のようなゆったりしたものになりそうですが、意外にも情熱的な曲が付けられています。作曲当時新婚のシューマンは、「やがて来る大きな幸せ」に焦点を置いたのでしょうか。
( 2001.10.15 甲斐貴也 )