TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ


Vom Mitleiden Mariae   D 632  
 
マリア様の苦しみに  
    

詩: シュレーゲル,フリードリヒ フォン (Karl Wilhelm Friedrich von Schlegel,1772-1829) ドイツ
    Trutznachtigall  Vom Mitleiden Mariae

曲: シューベルト (Franz Peter Schubert,1797-1828) オーストリア   歌詞言語: ドイツ語


Als bei dem Kreuz Maria stand,
Weh über Weh ihr Herz empfand
Und Schmerzen über Schmerzen;
Das ganze Leiden Christi stand
Gedruckt in ihrem Herzen.

Sie ihren Sohn muß bleich und tot
Und überall von Wunden rot
Am Kreuze leiden sehen.
Gedenk',wie dieser bitt're Tod
Zu Herzen ihr mußt' gehen.

In Christi Haupt durch Bein und Hirn,
Durch Augen,Ohren,durch die Stirn
Viel scharfe Dornen stachen;
Dem Sohn die Dornen Haupt und Hirn,
Das Herz der Mutter brachen.

十字架のそばにマリア様が立たれた時には
悲しみにつぐ悲しみをその御心は感じられました
そして痛みにつぐ痛みを
キリスト様の苦しみが
彼女の御心にも感じ取られたのです

マリア様は御子が蒼ざめて死なれているのを
体中が傷で赤く染まっているのを
十字架で苦しまれているのをご覧になられなければならなかったのです
思いなさい どれほどこの死がむごいことかを
マリア様の御心にとって

キリスト様の頭の中の骨と脳にまで
目にも、耳にも、額にも
たくさんの鋭いイバラが刺さっています
イバラは御子の頭と脳を
そして御母の心臓をも貫いたのです


( 2012.05.03 藤井宏行 )


TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ