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Waldesgesprach   Op.39-3  
  Liederkreis
森の対話  
     リーダークライス

詩: アイヒェンドルフ (Josef Karl Benedikt von Eichendorff,1788-1857) ドイツ
    Gedichte - 7. Romanzen  Waldgespräch

曲: シューマン,ロベルト (Robert Alexander Schumann,1810-1856) ドイツ   歌詞言語: ドイツ語


Es ist schon spät,es ist schon kalt,
Was reitst du einsam durch den Wald?
Der Wald ist lang,du bist allein,
Du schöne Braut! Ich führ dich heim!

“Groß ist der Männer Trug und List,
Vor Schmerz mein Herz gebrochen ist,
Wohl irrt das Waldhorn her und hin,
O flieh! Du weißt nicht,wer ich bin.”

So reich geschmückt ist Roß und Weib,
So wunderschön der junge Leib,
Jetzt kenn ich dich - Gott steh mir bei!
Du bist die Hexe Lorelei. -

“Du kennst mich wohl - von hohem Stein
Schaut still mein Schloß tief in den Rhein.
Es ist schon spät,es ist schon kalt,
Kommst nimmermehr aus diesem Wald.”

夜も更け冷え込む中
なぜ君は馬を駆るんだ?
森は深く君はひとり
美しい花嫁よ、家まで送り届けよう!

「殿方たちは嘘つきでずる賢いわ。
わたしの心は苦しみではり裂けました。
角笛があちこちで鳴っています。
さあお行きなさい、わたしが誰かを知らないうちに。」

女と馬は見事に飾られ
若々しい体は世にも美しい
そうか、わかった! ああ神よ、
君は魔女ローレライだな!

「知ってしまったのね。この高い岩山から
わたしの城は静かにラインを見下ろしています。
夜も更けた冷たいこの森から
あなたはもう出ることは出来ません。」

リーダークライス作品39の第3曲。非常に簡素簡潔ながら、ラインの森での若者と魔女ローレライの対話を印象深く描き出し、シューマンのロマンとノスタルジー溢れる音楽により見事な歌曲に仕上がっています。若者が美しい魔女や妖精に引き込まれる物語を題材にした歌曲はシューベルトの「漁師」やレーヴェの「詩人トム」などがありますが、それらに共通しているのは連れ去られる男が幸せだという事です。「森の対話」には、主人公の喜びの感情は直接表現されていませんが、これは単に不幸な男の不運を描いた詩ではないことは明らかでしょう。

( 2001.10.14 甲斐貴也 )


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