Zwielicht Op.39-10 Liederkreis |
たそがれ リーダークライス |
Dämmrung will die Flügel spreiten, Schaurig rühren sich die Bäume, Wolken ziehn wie schwere Träume - Was will dieses Grau'n bedeuten? Hast ein Reh du lieb vor andern, Laß es nicht alleine grasen, Jäger ziehn im Wald und blasen, Stimmen hin und wieder wandern. Hast du einen Freund hienieden, Trau ihm nicht zu dieser Stunde, Freundlich wohl mit Aug' und Munde, Sinnt er Krieg im tück'schen Frieden. Was heut gehet müde unter, Hebt sich morgen neu geboren. Manches geht in Nacht verloren - Hüte dich,sei wach und munter! |
夕べの光がその翼を広げ 不気味に揺れ動く木々 雲は悪い夢のように漂っている この恐ろしさは一体何なのだ? お前が一頭のシカを何よりも愛するのなら ひとりで草を食うがままにするな 猟師たちが森を行き交い、角笛を吹き 話し声があちこちをさまよっているのだから お前がこの世にひとりの友を持っていても そいつをこの時には信用するな 親しげな目元や口元でも やつは争いごとをたくらんでいる 偽りの平穏の中で 今日疲れ果てて死にゆくものも 明日には新たにまた生まれるのだ 多くのものは夜に失われるのだから 気をつけよ、眠らずに見張っているのだ |
静かな音楽ですが、ピアノの伴奏などには不穏な響きが見え隠れして、この詩の意味するところをさりげなく表しています。
歌は淡々と流れていきますが、最後の警告はぷっつりとぎれるように終わります。
( 2012.04.29 藤井宏行 )