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Auf der Donau   Op.21-1 D 553  
 
ドナウ川の上で  
    

詩: マイアホーファー (Johann Baptist Mayrhofer,1787-1836) オーストリア
      Auf der Donau

曲: シューベルト (Franz Peter Schubert,1797-1828) オーストリア   歌詞言語: ドイツ語


Auf der Wellen Spiegel schwimmt der Kahn,
Alte Burgen ragen himmelan,
Tannenwälder rauschen geistergleich,
Und das Herz im Busen wird uns weich.

Denn der Menschen Werk sinken all',
Wo ist Turm,wo Pforte,wo der Wall,
Wo sie selbst,die Starken,erzgeschirmt,
Die in Krieg und Jagden hingestürmt?

Trauriges Gestrüppe wuchert fort,
Während frommer Sage Kraft verdorrt:
Und im kleinen Kahne wird uns bang,
Wellen drohn wie Zeiten Untergang.

波の鏡の上を小舟は漂う、
古城は天へ向かってそびえ立つ、
モミの木の森は幽霊のようにざわめき
われらの心は胸の中でか細くなるのだ

なぜなら人間の営みはすべて滅ぶのだ
どこに塔が、どこに門が、どこに城壁がある
どこに彼らはいる かのつわもの共 武装して
戦いや狩に 嵐となって突進せし者たちは?

悲しげに藪は生い茂ってゆき
聖なる伝説の力は色あせてゆく
そして 小舟の中でわれらは怖れている
波が まるで時のように、破滅させようと脅かすことを


( 2012.04.21 藤井宏行 )


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