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Wehmut   Op.39-9  
  Liederkreis
悲しみ  
     リーダークライス

詩: アイヒェンドルフ (Josef Karl Benedikt von Eichendorff,1788-1857) ドイツ
    Gedichte - 2. Sängerleben  Wehmut I

曲: シューマン,ロベルト (Robert Alexander Schumann,1810-1856) ドイツ   歌詞言語: ドイツ語


Ich kann wohl manchmal singen,
Als ob ich fröhlich sei,
Doch heimlich Tränen dringen,
Da wird das Herz mir frei.

Es lassen Nachtigallen,
Spielt draußen Frühlingsluft,
Der Sehnsucht Lied erschallen
Aus ihres Kerkers Gruft.

Da lauschen alle Herzen,
Und alles ist erfreut,
Doch keiner fühlt die Schmerzen,
Im Lied das tiefe Leid.

私はいくらでも歌を歌えるのだ
まるで私が陽気であるかのように
だけどひそかに涙を流すのだ
そうすることで自分の心を軽くする

ナイチンゲールたちにはできるのだ
表で春のそよ風がたわむれるときに
憧れの歌を響かせることが
彼らの鳥かごの墓場の中からでも

それを聴くのだ すべての心は
そしてみんな幸せになる
だがだれもこの痛みを感じ取りはしない
歌の中の底深い悲しみを


「悲しみ」とタイトルにありますが、もう少し微妙な心を動きを詩からは感じます。音楽も悲しくはなく、何かしみじみとこの悲しい気持ちを味わっているかのような穏やかなもの。たいへん美しい描写です。

( 2012.04.21 藤井宏行 )


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