TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ


Thekla: Eine Geisterstimme   Op.88-2 D 595  
 
テークラ : 霊の声  
    

詩: シラー (Friedrich von Schiller,1759-1805) ドイツ
      Thekla

曲: シューベルト (Franz Peter Schubert,1797-1828) オーストリア   歌詞言語: ドイツ語


Wo ich sei,und wo mich hingewendet,
Als mein flüchtiger Schatten dir entschwebt?
Hab' ich nicht beschlossen und geendet,
Hab' ich nicht geliebet und gelebt?

Willst du nach den Nachtigallen fragen,
Die mit seelenvoller Melodie
Dich entzückten in des Lenzes Tagen?
Nur so lang' sie liebten,waren sie.

Ob ich den Verlorenen gefunden?
Glaube mir,ich bin mit ihm vereint,
Wo sich nicht mehr trennt,was sich verbunden,
Dort,wo keine Träne wird geweint.

Dorten wirst auch du uns wieder finden,
Wenn dein Lieben unserm Lieben gleicht;
Dort ist auch der Vater,frei von Sünden,
Den der blut'ge Mord nicht mehr erreicht.

Und er fühlt,daß ihn kein Wahn betrogen,
Als er aufwärts zu den Sternen sah;
Denn,wie jeder wägt,wird ihm gewogen,
Wer es glaubt,dem ist das Heil'ge nah.

Wort gehalten wird in jenen Räumen
Jedem schönen,gläubigen Gefühl;
Wage du zu irren und zu träumen,
Hoher Sinn liegt oft in kind'schem Spiel.

どこへ私は居て どこへ私は向かっているのでしょう
私の儚い影があなたのもとを去ってからは?
私の命は終わってしまったのではないのでしょうか
私は愛し 生きたのではないのでしょうか?

あなたはナイチンゲールの行方を問いたいのですか
心のこもったメロディで
あなたを春の日々に喜ばせたあの彼女の?
彼女を愛していた間は 彼女はそこにいたのです

私は失った人にも会えるのでしょうか?
信じてください 私はあのひとと結ばれるのです
結ばれた者たちはもはや別れることのないところ
もう二度と涙を流すことのないところで

そこであなたもまた私たちに会えるでしょう
もしもあなたの愛が私たちと同じものであったなら
そこには父なる神も居られて 罪からも自由ですし
血なまぐさい人殺しももはや行われないのです

あの方は感じました 自分は幻想に欺かれたのではなかったと
星たちを見上げたときに
なぜなら裁きをするものは必ず裁かれて
信じる者は 聖なるお方に近付けるのですから

言葉は叶えられます かの世界では
誰でも美しく信仰に篤い思いの人であれば
あえて迷い 夢を見なさい
気高い心は子供らしい遊びの中にあるのですから


D 73(1813)に続いて1817に書かれました

( 2012.03.23 藤井宏行 )


TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ