Pale amber sunlight falls across Songs of Sunset |
色あせた琥珀色の太陽の光が降り注ぐ 日没の歌 |
Pale amber sunlight falls across The reddening October trees, That hardly sway before a breeze As soft as summer: summer's loss Seems little,dear! on days like these. Let misty autumn be our part! The twilight of the year is sweet: Where shadow and the darkness meet Our love,a twilight of the heart Eludes a little time's deceit. Are we not better and at home In dreamful Autumn,we who deem No harvest joy is worth a dream? A little while and night shall come, A little while,then,let us dream. |
色あせた琥珀色の太陽の光が降り注ぐ 紅葉した十月の木々の間に 木々はそよ風にもほとんど揺らがない 夏のように穏やかな風にも:夏の失ったものは ほんのわずかなのだろう、愛する人よ!こんな日々のもとでは! 霧深き秋をぼくたちのものとしよう! 一年の黄昏は甘美だ そこは影と暗闇の出会うところ ぼくたちの愛、心の黄昏は 時間が偽るものをほんの少しは紛らわせてくれる ぼくたちは幸せにくつろがないか この夢見る秋の中で ぼくたちは思っているのだから どんな収穫の喜びも夢ほどの値打ちはないのだと? あとほんの少ししたら 夜がやってくるだろう あとほんの少しだけでも 夢を見ていよう |
第3曲目はふたたび合唱。歌詞にもあるように秋の歌です。詩は4節ありますが最後の1節をディーリアスは省略しました。省略された節にはきたるべき冬にすべてが死に絶えることを語っていますがそこまでここでは踏み込まず、残り少ない秋の余韻を味わっていようということなのでしょう。
ダウソンの原詩のタイトルはAutumnal。そのままですね。
( 2012.02.25 藤井宏行 )