Kriegers Ahnung D 957 Schwanengesang |
戦士の予感 白鳥の歌 |
In tiefer Ruh liegt um mich her Der Waffenbrüder Kreis; Mir ist das Herz so bang und schwer, Von Sehnsucht mir so heiß. Wie hab ich oft so süß geträumt An ihrem Busen warm! Wie freundlich schien des Herdes Glut, Lag sie in meinem Arm! Hier,wo der Flammen düstrer Schein Ach! nur auf Waffen spielt, Hier fühlt die Brust sich ganz allein, Der Wehmut Träne quillt. Herz! Daß der Trost dich nicht verläßt! Es ruft noch manche Schlacht. Bald ruh ich wohl und schlafe fest, Herzliebste - gute Nacht! |
深い休息の中 俺の周りには横になっている 戦友たちが輪になって 俺の心はひどく不安で重い こんなにも熱い憧れのせいで 俺は何度甘く夢見たことか あの娘の暖かい胸の上にあることを! なんて親しげに暖炉は燃えていたことか あの娘が俺の腕の中にいたときは! ここでは、炎はほの暗く反射している ああ!ただ武器の上に戯れるように ここでこの胸が感じるのはただ孤独だけだ 悲しみの涙が湧いてくる 心よ!慰めがお前を見捨てないように! なおも多くの戦いが呼ぶ すぐに俺も安らぐだろう 深い眠りに いとしい娘よ おやすみ! |
抒情的な歌の多い「白鳥の歌」の前半のレルシュターブの詩につけた歌曲の中では、この2曲目はかなりの異彩を放っています。戦場で寂しく眠る男たちの気持ちを熱く語るこの歌、他のレルシュターブ歌曲が民謡のような有節歌曲の形をほとんど取っている中で、最後の心の昂ぶりに合わせて曲を盛り上げて行く通作形式を取っているのです。
( 2001.10.05 藤井宏行 )