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Ruf vom Berge   WoO.147  
 
山からの呼び声  
    

詩: トライチュケ (Georg Friedrich Treitschke,1776-1842) ドイツ
      

曲: ベートーヴェン (Ludwig van Beethoven,1770-1827) ドイツ   歌詞言語: ドイツ語


Wenn ich ein Vöglein wär'
Und auch zwei Flüglein hätt',
Flög ich zu dir!
Weils aber nicht kann sein,
Bleib ich allhier.

Wenn ich ein Sternlein wär'
Und auch viel Strahlen hätt',
Strahlt' ich dich an.
Und du säh'st freundlich auf,
Grüßtest hinan.

Wenn ich ein Bächlein wär'
Und auch viel Wellen hätt',
Rauscht' ich durch's Grün.
Nahte dem kleinen Fuß,
Küßte wohl ihn.

Würd' ich zur Abendluft,
Nähm' ich mir Blütenduft,
Hauchte dir zu.
Weilend auf Brust und Mund,
Fänd' ich dort Ruh'.

Geht doch kein' Stund der Nacht,
Ohn' daß mein Herz erwacht
Und an dich denkt.
Wie du mir tausendmal
Dein Herz geschenkt.

Wohl dringen Bach und Stern,
Lüftlein und Vöglein fern,
Kommen zu dir.
Ich nur bin festgebannt,
Weine allhier.

もしもぼくが小鳥だったら
そしてふたつの翼があったなら
きみのところへ飛んで行くのに!
だけどそれはできないから
ぼくはここにじっと留まっている

もしぼくが小さな星だったら
そして明るく輝いていたなら
きみを照らしてあげるのに
そしたらきみは優しく見上げて
あいさつを送ってくれるのだけど

もしぼくが小川だったら
そしてたくさんのさざ波を立てていたら
緑の中を流れて
きみの小さな足へと寄って行き
そこにくちづけをするのだけれど

もしぼくが夕暮れの風だったら
ぼくは花の香りを運ぶのに
きみに吸ってもらうために
その胸や口のところに留まって
そこで安らぎを見つけるのだけれど

夜は一時として過ぎては行かない
ぼくの心が目覚めずに
きみのことを考えずには
きみはぼくに何千回も
心を寄せてくれたね

きっと小川も星も
そよ風も鳥も遠くから
きみのもとへとやってくる
ぼくだけが止められて
ここでひとり泣くしかないのだ


第1節は有名はドイツ民謡から取られています。それ以降が詩人の創作なのですね。この詩人の詩集に掲載するために書かれた曲なのだそうです。

( 2012.01.09 藤井宏行 )


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