Vollende denn das letzte Lied Op.18-6 Lyrische Symphonie |
それでは最後の歌を終わりにして 抒情交響曲 |
Vollende denn das letzte Lied Und laß uns auseinander gehn, Vergiß diese Nacht,wenn die Nacht um ist. Wen müh' ich mich mit meinen Armen zu umfassen? Träume lassen sich nicht einfangen, Meine gierigen Hände drücken Leere an mein Herz Und es zermürbt meine Brust. |
それでは最後の歌を終わりにして そして私たちはお別れしましょう この夜のことは忘れてください 夜が明けたなら 誰を私はこの腕に抱こうとなどできましょう? 夢を捕まえることなどできはしないのです 私の熱い両手は空虚さをこの胸に抱き寄せ そしてこの胸を苦しめるのです |
再び静かな夜の情景、実に艶めかしい詩に、独奏ヴァイオリンが寄り添いながら女声が艶めかしくも歌います。最後はこみ上げる空しい思いを抑えかねたのでしょうか、この交響曲の冒頭で激しく奏でられたブラスのファンファーレが再現し、激しい管弦のうねりと共に次の最終楽章へと繋がっていきます。詩は「園丁」の51番目の詩。
( 2011.11.26 藤井宏行 )