Dans un parfum de roses blanches Op.95 La chanson d'Eve |
白いバラの香りの中に イヴの歌 |
Dans un parfum de roses blanches, elle est assise et songe; et l'ombre est belle comme s'il s'y mirait un ange... L'ombre descend,le bosquet dort; Entre les feuilles et les branches, Sur le paradis bleu s'ouvre un paradis d'or; Une voix qui chantait,tout à l'heure,murmure... Un murmure s'exhale en haleine et s'éteint. Dans le silence il tombe des pétales... |
白いバラの香りの中に 彼女は座り夢を見ています 暗闇は美しいのです まるで天使の姿が映し出されているように 夕暮が降りてきて 茂みは眠ります その葉や枝の間 青い楽園の上に黄金の楽園が開かれます 歌っていた声はつぶやきとなり つぶやきは吐息となって吐き出され そして消えて行きます 静けさのなかで、花びらが散り落ちる… |
冒頭の曲から久しぶりにイブを外から見つめる歌です。音楽も再び朗唱風の静かなものになります。イブの黄昏も近づいてきているようですね。もっとも原詩では最初のセクション(若い頃の描写)のところから持ってきてフォーレは作曲しているのではありますが...
( 2011.11.26 藤井宏行 )