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Vieille Chanson    
 
古い歌  
    

詩: ミルヴォワ (Charles-Hubert Millevoye,1792-1816) フランス
    Poésies diverses - Poésies légères  La fauvette (1800)

曲: ビゼー (Georges Bizet,1838-1875) フランス   歌詞言語: フランス語


Dans les bois l'amoureux Myrtil
Avait pris fauvette légère;
Aimable oiseau,lui disait-il:
Je te destine à ma bergère.
Pour prix du don que j'aurai fait
Que de baisers,que de baisers! Si ma Lucette,si ma Lucette
M'en donne deux pour un bouquet
J'en aurai dix,j'en aurai dix,ah! J'en aura dix pour la fauvette.

La fauvette dans le vallon
A laissé son ami fidèle,
Et tant fait,tant fait,tant fait,que de sa prison
Elle s'échappe à tire d'aile.
Ah! dit le berger désolé,
Adieu les baisers de Lucette!
Tout mon bonheur s'est envolé
Sur les ailes de la fauvette!

Myrtil retourne au bois voisin
Pleurant la perte qu'il a faite.
Soit par hasard,soit à destin,
Dans le bois se trouvait Lucette;
Et sensible à ce gage de foi,
Elle sortit de sa retraite
En lui disant: Console-toi,Console-toi,Myrtil,console-toi. ah!
Tu n'as perdu que la fauvette!

森の中で 恋するミルチルは
小さなツグミを捕まえた
かわいい小鳥よ、彼は言った
ぼくはお前を恋人にあげるんだ
プレゼントのお返しには
たくさんのキスをしてくれるだろ、ぼくのリュセットは
ブーケをあげたのなら二つもくれるんだから
十回はもらえるな 十回は ああ十回はもらえるんだ ツグミだったら

ツグミはこの谷間で
この忠実な友を見捨てた
もういやだ もういやだ もういやだ 籠の中は
ツグミは逃げ出した 翼を広げて
ああ! 羊飼いの少年は言った
リュセットとのキスともお別れじゃないか!
ぼくの幸せはみんな飛び去ってしまった
あのツグミの羽根に乗って

ミルチルは近くの森に戻って
なくしてしまったものを嘆いていた
偶然かはたまた運命か
森にはリュセットがいた
その誠実さの誓いに心動かされ
彼女は姿を現した
こう言いながら 元気を出して ミルチル
あなたがなくしたのはツグミだけなのよ


なかなかほほ笑ましい恋の詩です。「古い歌」というタイトル通り、ビゼーも18世紀のロココ風のしゃれた音楽にチャレンジしています。が、ロマンティストのビゼーのこと、ちょっと柄が大きく、派手になってしまっているのはご愛嬌でしょうか。
ミルチルとかリュセットという名前はフォーレのパヴァーヌなどの歌詞にも出て参りますが、結構古さを感じさせる名前なのではないでしょうか。昔話の主人公といった趣きです。

( 2011.11.04 藤井宏行 )


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