Clotilde H.12 Six Poèmes de Guillaume Apollinaire |
クロチルド ギョーム・アポリネールの6つの詩 |
L'anèmone et l'ancolie Ont,poussé dans le jardin Où dort la mélancolie Entre l'amour et le dédain Il y vient aussi nos ombres Que la nuit dissipera Le soleil qui les rends sombres Avec elles disparaîtra Les déïtés des eaux vives Laissent couler leurs cheveux Passe,il faut que tu poursuive Cette belle ombre que tu veux |
アネモネとオダマキが 生えている この庭の中 そこには憂鬱が眠っている 愛と蔑みの間で そこにはぼくたちの影もやってくる 夜が消し去ってしまう影が 太陽は影を濃くしてくれるけれど 影と一緒に消えてしまうのだろう 泉の水の神様たちが その髪の毛を流している さあ お前も追って行くがいい お前の求めるその美しい影を |
クロチルドという女性名がタイトルですが、アポリネールとの関係は一体?流麗にきらめく音楽をオネゲルはこの詩につけていますが、詩を読んだ感じの雰囲気は何か見果てぬ憧れに心中穏やかでない焦燥感にあふれているようです。ピアノのアルペジオが実に幻想的で美しいです。
( 2011.11.01 藤井宏行 )