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Pastourelle    
  Chant d'Auvergne Vol.2
牧歌  
     オーベルニュの歌 第2集

詩: フランス語の民謡 (chanson folklorique,-) 
      

曲: カントルーブ (Marie-Joseph Canteloube de Malaret,1879-1957) フランス   歌詞言語: オック語


“È passo dè dessaï!
È passo dellaï l'aïo!
Bendras olprès de ièu,
Què d'ofaïré parlorèn,
È lou restan del jiour
N'en parlorén d'amour!”

“Né pouodi pas passa!
Couci bouos qué iéu passi?
N'aï pas de pount d'arcados
È n'aï pas dè batéu,
Ni máï dè pastourel
Qué mè siasco fidèl!”

“Aurias léu un batéu
Sè tu èros poulido!
Aurias un pount d'arcados,
Aurias un pastourel
Qué té serio fidèl
È máï djusqu'al toumbel!

さあ こっちへ渡っておいでよ!
小川を渡っておいで!
ぼくの近くにきておくれ
大切なことを話し合いたいんだ
それからあと 残りの一日は
愛のことを語り合わないか!

わたし 渡ることはできない!
どうやって渡れっていうのよ?
太鼓橋がかかっているわけじゃないし
ボートだって持ってないのよ
それに羊飼いさんだっていないじゃないの
わたしを本当に愛してくれる!

ボートならすぐ手に入るさ
もしきみがやさしくしてくれたら
太鼓橋だって手に入るし
羊飼いの若者だってそうだよ
きみをずっと愛し続けるのさ
お墓に入るそのときまで!


有名な第1集の「バイレロ」と同じシチュエーションの歌。バイレロの掛け声こそありませんがゆったりとした雰囲気は良く似ています。悲しげな歌のメロディに対し、管弦楽の伴奏はほのかな明るさを見せて不思議な情緒を醸し出しています。
オーベルニュの歌、第2集は第1集と同じ1924年の出版。

( 2011.10.23 藤井宏行 )


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