Mignonne |
愛するひとよ |
Mignonne,allons voir si la rose, Qui ce matin avait desclose Sa robe de pourpre au soleil, N'a point perdu cette vesprée Les plis de sa robe pourprée Et son teint au vôtre pareil. Las! voyez comme en peu d'espace, Mignonne,elle a,dessus la place, Las! Las! ses beautés laissé cheoir! Ô vraiment marâtre nature, Puisqu'une telle fleur ne dure, Que du matin jusques au soir! Donc,si vous m'en croyez,Mignonne, Tandis que votre âge fleuronne Dans sa plus verte nouveauté, Cueillez,cueillez votre jeunesse: Comme à cette fleur la vieillesse Fera ternir votre beauté. |
愛するひとよ バラを見に行こう 今朝 開いたバラが 紫のドレスを太陽のもとで 夕べには失っていないかどうかを その紫のドレスの広がりを それときみにそっくりなその表情を ああ!なんとわずかな間に 愛するひとよ バラはこの場所に ああ!ああ!その美しさを散らしてしまうことか! おお 自然は継母だ こんな花を生かしておくのが ただ朝から夜までだとは! だから もしきみがぼくを信じるのなら 愛するひとよ きみの花咲くときが そのみずみずしさを新たにしているうちに 摘み取るんだ 摘み取るんだ きみの若さを ちょうどこの花のように 老いが きみの美しさを曇らせるのだろうから |
16世紀の詩人ロンサールの詩につけた、シャミナードとしては少々珍しい曲です。が、典雅な雰囲気を模しながらなかなか美しい曲に仕上がっています。これもシャミナード歌曲集を録音しているフォン・オッターの録音に敬意を表しつつも、カウンターテナーのジャルスキーの歌ったものが味わい深くて素敵なように思えました。
( 2011.10.08 藤井宏行 )