Wenn Vöglein klagen Op.8-6 6 Orchesterlieder |
小鳥が嘆き 六つのオーケストラ伴奏歌曲 |
Wenn Vöglein klagen und in grünen Zweigen mit lindem Säuseln Sommerlüftchen beben, wenn dumpfen Murmelns lichte Wellen steigen und um beblümte,frische Ufer weben, sitz ich und schreib,in Liebe hingegeben, und,die der Himmel uns geruht zu zeigen, die Erde barg,seh ich dann noch am Leben und fernher meinen Seufzern hold sich neigen. “Warum ach! vor der Zeit dich so verbluten?” spricht sie voll Mitleids. “Warum nur vergießen aus trüben Augen schmerzensvolle Fluten? Nicht klag' um mich; ich starb,um zu genießen ein ewig Dasein,und in ewgen Gluten erschloß mein Aug' ich,da ich's schien zu schließen.” |
小鳥が嘆き そして緑の枝の上で ひそやかなささやきと共に夏のそよ風が震えるとき ぼそぼそとつぶやく明るい波が湧き上がり 花咲く爽やかな岸辺に打ち寄せるとき 私は座って書くのだ、愛にこの身を捧げて すると、天が私たちより安息に連れ去られて 地が隠してしまった女性を、私は生きていたときのように見る 遠くで私の溜息はうなだれている 「どうして ああ!あなたは時が来る前に死んでしまっおうとするのですか?」 彼女は語りかける 心からの同情をこめて 「どうして流されるのですか 悲しげな目から苦痛に満ちた涙ばかりを 私のことは嘆かないでください 私が死んだのは 享受するため 永遠に存在し続けることを そして永遠の炎の中で 私の瞳は開いたのです それが閉じたように見えたときに |
最後の曲はペトラルカの詩では279番目、亡くした恋人の幻影との対話でしょうか。小鳥を模したフルートの歌声に導かれて、こちらは激しい嘆きの歌が歌われます。答える死んだ恋人の返答も悲しげですが、最後は救いに満ちたやさしい響きで曲を閉じます。
( 2011.07.16 藤井宏行 )