Die Soldatenbraut Op.64-1 Romanzen und Balladen IV |
兵士の花嫁 ロマンスとバラード第4集 |
Ach,wenn's nur der König auch wüßt', Wie wacker mein Schätzelein ist! Für den König,da ließ' er sein Blut, Für mich aber ebensogut. Mein Schatz hat kein Band und kein' Stern, Kein Kreuz wie die vornehmen Herrn, Mein Schatz wird auch kein General; Hätt' er nur seinen Abschied einmal! Es scheinen drei Sterne so hell Dort über Marien-Kapell; Da knüpft uns ein rosenrot' Band, Und ein Hauskreuz ist auch bei der Hand. Ach,wenn's nur der König auch wüßt', Wie wacker mein Schätzelein ist! Für den König,da ließ' er sein Blut, Für mich aber ebensogut. |
ああ 王様がもしもご存知であったならなあ どれほど勇敢なのかを 私の愛する人が 王様のためだったら 彼 血を流すことも平気よ 私のためにでも 同じくらい良くしてくれるけどね 私の愛する人には 階級帯も星もないけれど 偉い方々みたいに十字勲章もないけれど 私の愛する人は将軍にはなれはしないのだけれど ちょっとだけでも除隊してくれたらなあ! あそこに三つの星が輝いているでしょう あそこのマリア様の礼拝堂の上よ そこで私たちを結びつけるのは赤いバラのリボン ひとりの悪妻もすぐ手の届くところよ ああ 王様がもしもご存知であったならなあ どれほど勇敢なのかを 私の愛する人が 王様のためだったら 彼 血を流すことも平気よ 私のためにでも 同じくらい良くしてくれるけどね |
1847年の作品です。シューマンがメーリケの詩に付けた最初の作品ということでも注目に値するでしょうか。もっとも屈託のない惚気の歌なのであまり捻りは効いておりませんが。
のんびりした行進曲の調べで快活に歌われていきます。アンコールなどに打ってつけの愛らしい作品とも言えるでしょうか。第3節で音楽は一旦しっとりとしますが、また冒頭の行進曲が戻ってきて楽しげに音楽は消えて行きます。
( 2011.07.03 藤井宏行 )