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Anfangs wollt' ich fast verzagen   S.311  
 
はじめはぼくはほとんどだめだと思ってた  
    

詩: ハイネ (Heinrich Heine,1797-1856) ドイツ
    Buch der Lieder - Junge Leiden - Lieder(歌の本-若き悩み-歌たち 1827) 8 Anfangs wollt' ich fast verzagen

曲: リスト (Franz Liszt,1811-1886) ハンガリー   歌詞言語: ドイツ語


Anfangs wollt' ich fast verzagen,
und ich glaubt',ich trüg' es nie;
und ich hab' es doch getragen -
aber fragt mich nur nicht,wie?
はじめはぼくはほとんどだめだと思ってた
そして思ってた、ぼくはそれに耐えられないだろうと
それでもぼくは耐えてきたんだ
だけどぼくには聞かないでくれ、どうやってかって?


ハイネのこの詩による歌曲では、シューマンのつけた作品24のリーダークライス中にあるものが有名でしょうか。あちらのシンプルなつくりに比べると、リストの曲はずっと雄弁で、言葉を追いながら聴くととても面白いです。特に最後の1行“aber fragt mich nur nicht,wie?”をもう一度繰り返して盛り上げて終えるところなど、そのやり過ぎ具合が最高です。ぜひシューマンのものと聴き比べてみてください。

( 2011.06.11 藤井宏行 )


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