O,ne grusti Op.14-8 Dvenadtsat’ romansov |
おお 悲しまないで 12のロマンス |
O,ne grusti po mne! Ja tam,gde net stradanij Zabud’ bylykh skorbej muchitel’nye sny. Pust’ budut obo mne tvoi vospominan’ja Svetlej,chem pervyj den’ vesny. O,ne toskuj po mne! Mezh nami net razluki, Ja tak zhe,kak i vstar’,dushe tvoej blizka. Menja poprezhnemu tvoi volnujut muki, Menja gnetet tvoja toska. Zhivi! ty dolzhen zhit’! I esli siloj chuda Ty zdes’ najdesh’ otradu i pokoj, To znaj,chto eto ja Otkliknulas’ ottuda Na zov dushi tvoej bol’noj. |
おお 私のことを悲しまないで! 私はいるのですから、苦しみのない世界に 忘れてください 昔の悲しみや苦しみの夢は あなたの中の私の思い出を 春の最初の日よりも明るいものにさせてください おお 私のことを嘆かないで! 私たちの間には別れはないのですから 私は昔と同じように、あなたの心のそばにいます 私は今でもあなたの苦しみに心乱され 私はあなたの悲しみに心沈むのです 生きてください! あなたは生きなければなりません! そしてもし奇跡の力が あなたにここで喜びと安息を見つけさせたならば そのときは思ってください、それは私が あの世から答えたのだと あなたの苦しむ魂からの呼び声に |
ラフマニノフの歌曲の中でも地味なメロディのせいでしょうか、ほとんど耳にすることはありませんが、暗く始まった音楽が時折見せる明るい表情が味わい深いです。詩はお読みいただければお分かりのように、死んでしまった人が残された人の悲しみを癒そうとやさしく語りかけるもの。今、とても心に染み入るものがありましたので取り上げてみました。
( 2011.05.08 藤井宏行 )