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Aus alten Märchen winkt es   Op.48-15  
  Dichterliebe
古いメルヘンから手招きをしてくる  
     詩人の恋

詩: ハイネ (Heinrich Heine,1797-1856) ドイツ
    Buch der Lieder - Lyrisches Intermezzo(歌の本-抒情小曲集 1827) 43 Aus alten Märchen winkt es

曲: シューマン,ロベルト (Robert Alexander Schumann,1810-1856) ドイツ   歌詞言語: ドイツ語


Aus alten Märchen winkt es
Hervor mit weißer Hand,
Da singt es und da klingt es
Von einem Zauberland.

Wo bunte Blumen blühen,
Im goldnen Abendlicht,
Und lieblich duftend glühen
Mit bräutlichem Gesicht;

Und grüne Bäume singen
Uralte Melodein,
Die Lüfte heimlich klingen,
Und Vögel schmettern drein;

Und Nebelbilder steigen
Wohl aus der Erd' hervor,
Und tanzen luft'gen Reigen
Im wunderlichen Chor;

Und blaue Funken brennen
An jedem Blatt und Reis,
Und rote Lichter rennen
Im irren,wirren Kreis;

Und laute Quellen brechen
Aus wildem Marmorstein,
Und seltsam in den Bächen
Strahlt fort der Widerschein.

Ach,könnt' ich dorthin kommen
Und dort mein Herz erfreun
Und aller Qual entnommen
Und frei und selig sein!

Ach! jenes Land der Wonne,
Das seh' ich oft im Traum;
Doch kommt die Morgensonne,
Zerfließt's wie eitel Schaum.
Zerfließt's wie eitel Schaum.

古いメルヘンから手招きをしてくる
こちらに向かい 白い手で
歌い 鳴り響くのは
魔法の国のこと

そこには色とりどりの花が咲いている、
金色の夕日の中
そして愛らしく香りつつ輝いている
花嫁のような顔で

そして緑の木々は歌う、
大昔のメロディを
そよ風はひそやかに鳴り
鳥たちはその中でさえずっている。

そして霧の姿を取ったものたちが
大地から立ちのぼり、
軽やかな輪舞を踊る
妙なる合唱の中で

そして青い火花が燃え上がる
あらゆる葉や小枝の上で
そして赤い光は駆け巡る、
狂ったような、混沌とした環を描きつつ

そして音を立てた泉が湧き出でる
天然の大理石の間から
不思議なことに小川の中へ
光の反射は消えていく。

ああ、そこに行けたらいいのに、
そして、そこでぼくの心を喜びで満たし、
あらゆる苦しみから解放されて
気ままに幸せでいられたなら!

ああ!そんな幸福の国を
ぼくはよく夢に見る。
けれど、朝日がのぼると
それは消え去ってしまうのだ はかない泡のように
それは消え去ってしまうのだ はかない泡のように


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   Dichterliebe 詩人の恋

( 2011.05.03 藤井宏行 )


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