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Alles   Op.6-2  
  8 Lieder
すべてのもの  
     8つの歌

詩: デーメル (Richard Fedor Leopold Dehmel,1863-1920) ドイツ
    Weib und Welt  Alles

曲: シェーンベルク,アルノルト (Arnold Schonberg,1874-1951) オーストリア   歌詞言語: ドイツ語


Laß uns noch die Nacht erwarten,
Bis wir alle Sterne sehn;
Falt die Hände; in den harten
Steigen durch den stillen Garten
Geht das Heimweh auf den Zehn.

Geht und holt die Anemone,
Die du einst ans Herzchen drücktest,
Geht umklungen von dem Tone
Einst des Baums,aus dessen Krone
Du dein erstes Fernweh pflücktest.

Und du schüttelst aus den Haaren,
Was dir an der Seele frißt,
Selig Kind mit dreißig Jahren,
Alles sollst du noch erfahren,
Alles,was dir heilsam ist.

夜をぼくらは待っていよう
すべての星が見られるまで
手を握り、丈夫な
階段の中 庭を抜けて
十以上もの郷愁が行く

行ってアネモネを摘もう
それはお前がかつて心に抱いていたもの
音を響かせに行こう
かつての木々の響き その冠より
お前は初めての別世界への憧れを摘み取った

お前は髪から振り落とすのだ
お前の魂を蝕むものを
三十年の聖なる子よ
すべてをお前はなおも学ぶであろう
お前を癒すすべてのものを


デーメルの詩集「女と世界」よりの一篇で、同じ詩集からは有名な「浄められた夜」のもととなった詩もあります。が、あちらのある意味分かりやすいシチュエーションの描写に比べると、こちらの詩は象徴的で、訳していても何がなにやらさっぱり分かりませんでした。取りあえず私の考える限りで一番ナチュラルな訳を試みてみましたが、この意味は何なのじゃ?と訊かれても答えることはできません。
難解さに引きずられてか、音楽のほうも朗唱風の歌になっていてあまり分かりやすいメロディではありません。ただじっくり聴いて見ると研ぎ澄まされた美しさが際立っています。

( 2011.05.02 藤井宏行 )


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