Traumleben Op.6-1 8 Lieder |
夢の生活 8つの歌 |
Um meinen Nacken schlingt sich Ein blütenweißer Arm. Es ruht auf meinem Munde Ein Frühling jung und warm. Ich wandle wie im Traume,Als wär mein Aug' verhüllt. Du hast mit deiner Liebe All' meine Welt erfüllt. Die Welt scheint ganz gestorben,Wir beide nur allein, Von Nachtigall'n umklungen,Im blühenden Rosenhain. |
私の首の周りを花咲く白い枝が包み 私の口の上には若く暖かい春が安らぐ 私は夢の中にいるかのようにさまよう、まるで私の目隠しされたかのように あなたがその愛で わたしの世界のすべてを満たしてくれたから この世界はすっかり死に果ててしまったよう、私たちふたりだけを残して ナイチンゲールが嘆きを歌う、花でいっぱいのバラの茂みの中で |
作品3に引き続いて、8曲からなるピアノ伴奏による歌曲作品6も多彩な詩人の詩になる多彩なスタイルの曲が集められています。作曲は1903年から1905年にかけて。音楽は作品3より新しくなった分、調性がぼやけて前衛の香りがしてきます。この第1曲などはその微妙な色合いが実に良い味で、幻想的な美しさを際立たせています。白井光子さんの深みのある歌の録音が聴けます。
( 2011.04.29 藤井宏行 )