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Vergiftet sind meine Lieder   S.289  
 
毒入りなんだぜ 俺の歌どもは  
    

詩: ハイネ (Heinrich Heine,1797-1856) ドイツ
    Buch der Lieder - Lyrisches Intermezzo(歌の本-抒情小曲集 1827) 51 Vergiftet sind meine Lieder

曲: リスト (Franz Liszt,1811-1886) ハンガリー   歌詞言語: ドイツ語


Vergiftet sind meine Lieder -
Wie könnt es anders sein?
Du hast mir ja Gift gegossen
Ins blühende Leben hinein.

Vergiftet sind meine Lieder -
Wie könnt es anders sein?
Ich trag' im Herzen viel Schlangen,
Und dich,Geliebte mein!

毒入りなんだぜ 俺の歌どもは
でなきゃ他のなんだっていうんだ?
お前が俺に毒を盛ったんだぜ
この花咲く人生の中にな

毒入りなんだぜ 俺の歌どもは
でなきゃ他のなんだっていうんだ?
俺の心ん中にゃ たくさんの蛇がすんでるぜ
そしてお前もな、俺の愛する女め!


かわいさ余って憎さ百倍、とでも言いましょうか。ハイネの恋愛詩にはよく見られる激しい呪詛に満ちた詩です。それもありましてかなり荒っぽい言葉で訳してみました。
リストの曲は前奏もなく、いきなり切実な叫びで始まります。途中から激しいピアノとの掛け合いとなって激しい声と伴奏とのバトルの末、あっという間に曲を閉じます。
1844年の作曲です。

( 2011.02.13 藤井宏行 )


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