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Davno v ljubvi   Op.14-3  
  Dvenadtsat’ romansov
ずっと長いこと恋には  
     12のロマンス

詩: フェート (Afanasij Afanas’evich Fet,1820-1892) ロシア
      Давно в любви

曲: ラフマニノフ (Sergei Rachmaninov,1873-1943) ロシア   歌詞言語: ロシア語


Davno v ljubvi otrady malo:
Bez otzyva vzdokhi,bez radosti slezy;
CHto bylo sladko,gor’ko stalo,
Osypalis’ rozy,rassejalis’ grezy.

Ostav’ menja,smeshaj s tolpoju!
No ty otvernulas’,a setuesh’ vidno,
I vse eshche bol’na ty mnoju.
O,kak zhe mne tjazhko i kak mne obidno!

ずっと長いこと 恋にはわずかな慰めしかなかった
ため息への答えもなく 喜びの涙もなく
楽しかったことも苦しみとなっていた
バラは散り、夢も散り散りだ

私を放って置いてくれ 人ごみの中に消えさせてくれ
けれどお前は顔をそむけた 悲しんでいるのが見える
お前はまだ私を哀れと思っているのだろう
ああ、何と苦しく つらいことだろうか!


悲しみにくれる歌の表情はロシア民謡そのものですが、ピアノ伴奏がラフマニノフの濃密さを醸し出しており、なんとも不思議な歌になっています。非常に短いこともありあまり取り上げられることは多くないですが面白い作品だと思います。

( 2010.01.23 藤井宏行 )


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