Hohe Liebe S.307 |
気高き愛 |
In Liebesarmen ruht ihr trunken, Des Lebens Früchte winken euch; Ein Blick nur ist auf mich gesunken, Doch bin ich vor euch allen reich. Das Glück der Erde miss ich gerne Und blick,ein Märtyrer,hinan, Denn über mir in goldner Ferne Hat sich der Himmel aufgetan. |
愛の腕の中にお前たちは安らぎ酔いしれて 人生の果実がお前たちを差し招いている ただひとつの眼差しだけだ 私の上に注がれるのは けれど私はお前たちの誰よりも豊かなのだ 地上の幸福など私は喜んで捨てよう そして眼差しを、ひとりの殉教者として、上に向ける なぜなら私の上では金色に輝く彼方に 天国が今や開かれたのだから |
リストのピアノ曲「愛の夢」の第1番として、そのとろけるようなメロディは良く知られているところでしょうか。そのベタ甘の雰囲気からメロメロのメロドラマを予想してしまいそうなところですが、もともとの歌曲ではご覧のように歌われているのは神様への精神的な敬愛のようですね。
( 2011.01.02 藤井宏行 )