Lieder II Op.25-6 Myrten |
歌曲 U ミルテの花 |
Setze mir nicht,du Grobian, Mir den Krug so derb vor die Nase! Wer mir Wein bringt,sehe mich freundlich an, Sonst trübt sich der Eilfer im Glase. Du lieblicher Knabe,du komm herein, Was stehst du denn da auf der Schwelle? Du sollst mir künftig der Schenke sein, Jeder Wein ist schmackhaft und helle. |
わしの前に放り出すでないぞ、無作法者め 鼻先にそんなに荒っぽくピッチャーを置くやつがあるか! わしにワインを持ってくるなら、もっと愛想よくせい さもなくばせっかくの美酒も台無しぢゃ お前 可愛らしき少年よ 近う寄れ お前は敷居のところで何をしておる? お前にこれからは酌をしてもらおうかのう どのワインも旨くて良い色合いぢゃぞ |
前半の節は愛想のない給仕(恐らく女性)に向かっての文句、そして後半はこの「酌童の巻」の主人公の少年に向けた言葉です。限りなく倒錯の香りのする呼びかけですが、実際このあとこの少年がメロメロになってしまっている詩なども出てきて「酌童の巻」、なんとも言い難い雰囲気に支配されております。
( 2010.12.19 藤井宏行 )