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Mädchenlied   Op.95-6  
  Sieben Lieder
乙女の歌  
     7つの歌曲

詩: ハイゼ (Paul Heyse,1830-1914) ドイツ
    Landschaften und Staffage  In der Bucht

曲: ブラームス (Johannes Brahms,1833-1897) ドイツ   歌詞言語: ドイツ語


“Am jüngsten Tag ich aufersteh'
Und gleich nach meinem Liebsten seh',
und wenn ich ihn nicht finden kann,
leg' wieder mich zum Schlafen dann.

Herzeleid,du Ewigkeit!
Selbander nur ist Seligkeit!
Und kommt mein Liebster nicht hinein,
mag nicht im Paradiese sein!”

「最後の審判の日にあたしがもう一度目覚めたら
 すぐにあたしの恋人を探すの
 そしてもしも見つけられなかったなら
 また横になって眠ってしまうのよ

 おお心が痛む、永遠よ
 一緒にいることだけが幸せなのに
 あたしの恋人がそこにいないのなら
 天国になんかいたくはないわ!」

もともとは4節からなり、はじめの2節は情景描写で、そのあとの2節がブラームスの曲にもなっている少女の台詞です。

省略された前半2節は次の通り

Das Ufer ist so morgenstill,
Noch kaum ein Fischlein springen will.
Am Bänkchen schon,in Rohr und Ried,
Ein Wäschermägdlein emsig kniet.

O Jugendblut,kaum fünfzehn Jahr,
Verschlafen noch ihr Augenpaar,
Das Röckchen dürftig,hochgeschürzt,
Mit Singen sie die Zeit sich kürzt.

岸辺は朝の静けさに包まれて
魚一匹跳びはねようともしない
中州の葦の間に
ひとりの漁師の娘が忙しそうに腰をかがめている

おお若い娘よ、まだ15歳くらいか
まだ両の目は眠たそうだ
ぼろぼろのスカートを高くたくし上げ
歌いながら時間つぶしをしている

( 2010.11.30 藤井宏行 )


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