Der Page Op.30-2 Drei Gedichte nach Emanuel Geibel |
お小姓 ガイベルによる3つの詩 |
Da ich nun entsagen müssen Allem,was mein Herz erbeten, Laß mich diese Stelle küssen, Die dein schöner Fuß betreten. Darf ich auch als Ritter nimmer Dir beglückt zur Seite schreiten, Laß mich doch als Pagen immer In die Messe dich begleiten. Will ja treu sein und verschwiegen, Tags dem kleinsten Winke lauschen, Nachts auf deiner Schwelle liegen, Mag auch Sturm und Hagel rauschen; Will dir stets mit sitt'gem Grüßen Morgens frische Rosen bringen, Will des Abends dir zu Füßen Lieder zur Giarre singen; Will den weißen Renner zäumen, Wenn's dich lüstet,frisch zu jagen, Will dir in des Waldes Räumen Dienend Speer und Falken ragen; Will auf deinen Liebeswegen Selbst den Fackelträger machen Und am Tor mit blankem Degen, Wenn du andre küsset,wachen. Und das alles ohne Klage, Ohne Flehn,nicht laut noch leise, Wenn mir nach vollbrachtem Tage Nur ein Lächeln wird zum Preise; Wenn gleich einem Segenssterne, Der mein ganzes Wesen lenket, Nur dein Aug' aus weiter Ferne Einen einz'gen Strahl mir schenket. |
こうして わたくしが諦めなければならぬのでしたら すべての 心より求めておりましたものを せめてこの足跡にくちづけさせてくださいまし あなたの美しいお御足が歩まれましたその跡に わたくしが騎士としてもはや あなたのおそばに喜んで従うことが叶わぬのでしたら お小姓ということで結構でございます ミサにあなたのお供をさせてください 忠誠をお誓いしましょう 秘密を守りましょう 昼間にはどんな小さなお指図にも従います 夜にはあなたの戸口で休みます 嵐や雹が吹き荒れようとも いつも丁寧なあいさつをお送りしましょう 朝には、積みたてのバラを手に 夕べには あなたの足元で ギターで歌を歌いましょう 白馬の手綱も持ちましょう もしあなたが新鮮な狩りをなさりたいならば 広い森の中どこへでも 槍と鷹を携えて参りましょう あなたの恋人のもとに行かれるときは 灯かりを持って先導いたしましょう 戸口では抜いた剣を手に 別の方とのくちづけを見張りましょう これらすべてを 不平も言わず 哀願も致さずにおりましょう、大声であれ小声であれ ただ一日が終わるときに ほほ笑んで頂ければそれをご褒美と致します 運命の星と同じなのです わたくしのすべてを左右する ただ彼方にあるあなたの目が 一筋の輝きをわたくしに注がれるなら |
今度は一転して、宮廷における恋の駆け引きを楽しむプレイボーイの歌。貴婦人に対する恋のささやきですが、どこかゲームを楽しんでいるかのような感覚です。そんなところを意識して過剰に丁寧な言葉でこの駆け引きを描き出してみました。ひそやかなささやきの文句が歌になると何ともなまめかしく響きます。しかし演技にしてもちょっとやり過ぎの感もある歌詞ですね。SMから靴フェチまで愛のかたち何でもアリの風情です。
( 2010.11.02 藤井宏行 )