霧と話した |
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現代日本のメロディーメーカー、中田喜直さんの素敵な曲のひとつ、まるで小粋なシャンソンのような失恋の歌です。「私のほほはぬれやすい」と最初のうちのゆったりした旋律は、悪く言えば通俗的すぎると言えないこともないのですがそこは達人、最後の最後、「あなたはあなたなんかじゃない」と感情が昂ぶったところでリズムを崩し、「私はやっぱり泣きました」のところで転調して長調で締めくくるあたり、やはりただ者ではありません。
CDは、米良良一さんのがオシャレでよいのでしょうが、ここはやはりオケ伴奏で貫禄たっぷり(テンポも相当遅目なような気がする)の中丸三千絵さんのを推しましょう。「バラ色の人生」で始まるこのCD、選曲にとてもひねりが効いていて面白いです。
( 1999.01.04 藤井宏行 )