Die Waise Op.79-14 Liederalbum für die Jugend |
みなしご 若者のための歌のアルバム |
Der Frühling kehret wieder, Und alles freuet sich, Ich blicke traurig nieder, Er kam ja nicht für mich. Was soll mir armen Kinde Des Frühlings Pracht und Glanz? Denn wenn ich Blumen winde, Ist es zum Totenkranz. Ach! keine Hand geleitet Mich heim ins Vaterhaus, Und keine Mutter breitet Die Arme nach mir aus. O Himmel,gib mir wieder, Was deine Liebe gab? Blick ich zur Erde nieder, So seh ich nur ihr Grab. |
春が再びやってきて すべてが喜びにあふれています 私は悲しくうつむいています 春は私のために来てくれたのではないから 私のような哀れな子に 春の華やぎや輝きが何でしょう? 私が花を編んだところで それは弔いの花輪になるだけなのです ああ!導いてくれる手ももうない 私を父さんの家へと 抱いてくれる母さんももういない 私をその腕で おお天よ、私にもう一度ください 御身の愛がかつて下さったものを うつむいてばかりの私には ふたりのお墓しか見えないのです |
こちらもファーラスレーベンの詩で、季節はやっぱり春です。両親を亡くした子には春の喜びなどよそごとでしかないということで、ひたすらしんみりとした歌が歌われます。幸せ一杯の春の歌との対比がなかなかに見事でしょうか。
( 2010.08.08 藤井宏行 )