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Des Knaben Berglied   Op.79-8  
  Liederalbum für die Jugend
山の少年の歌  
     若者のための歌のアルバム

詩: ウーラント (Johann Ludwig Uhland,1787-1862) ドイツ
    Lieder  Des Knaben Berglied (1806)

曲: シューマン,ロベルト (Robert Alexander Schumann,1810-1856) ドイツ   歌詞言語: ドイツ語


Ich bin vom Berg der Hirtenknab,
Seh auf die Schlösser all herab.
Die Sonne strahlt am ersten hier,
Am längsten weilet sie bei mir,
Ich bin der Knab' vom Berge,
Vom Berg der Hirtenknab!

Der Berg,der ist mein Eigentum,
Da ziehn die Stürme rings herum,
Und heulen sie von Nord und Süd,
So überschallt sie doch mein Lied.
Ich bin der Knab' vom Berge,
Vom Berg der Hirtenknab!

Sind Blitz und Donner unter mir,
So steh' ich hoch im Blauen hier;
Ich kenne sie und rufe zu:
Laßt meines Vaters Haus in Ruh!
Ich bin der Knab' vom Berge,
Vom Berg der Hirtenknab!

Und wann die Sturmglock' einst erschallt,
Manch Feuer auf den Bergen wallt,
Dann steig' ich nieder,tret' ins Glied
Und schwing' mein Schwert und sing' mein Lied:
Ich bin der Knab' vom Berge,
Vom Berg der Hirtenknab!

おらは山の羊飼いだ
お城をみんな下に見下ろす
お日さまはここに最初に昇り
一番最後までおらのところにいてくれる
おらは山の男だ
山の羊飼いだあ!

山はみんな おらのもんだ
あたりに嵐が吹き荒れたって
北に南に嵐がうなったって
おらの歌声を打ち負かせはしねえ
おらは山の男だ
山の羊飼いだあ!

稲光や雷鳴が足元であったって
おらは高い青空の下に立ってる
おらは雷のこと知ってっからこう叫ぶんだ
おらの父ちゃんの家にゃ落とさないでくれろ
おらは山の男だ
山の羊飼いだあ!

で もしも半鐘が鳴って
山の上にのろしが上がることがありゃあ
その時にゃ山を下りて 戦いの列に加わるんだ
そいで剣を抜いて おらの歌を歌うんだ
おらは山の男だ
山の羊飼いだあ!


引き続いてはウーラントの詩が登場です。ピアノ伴奏に出てくる角笛の響きに乗せて威勢よく歌われます。最後の節はこれからあるであろう一揆への意気込みでしょうか。シューマン自身、心情的には共和主義者で、こういった民衆の反乱を仄めかすような歌詞に惹かれてこれを取り上げたというような解説もありますが、そこまで深い意味合いは私には感じ取れませんでした。原詩の第2節には「母親の家のそばの泉からぼくはじかに水を飲む」といった内容でしたが、シューマンはここをばっさりとカットしています。

( 2010.08.06 藤井宏行 )


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