Dwojaki koniec Op.74-11 17 Chant Polonais |
ふたつの死 17のポーランドの歌 |
Rok się kochali,a wiek się nie widzieli, Zbolały serca,oboje na pościeli. Leży dziewczyna w komnacie swej na łożu, A kozak leży w dąbrowie na rozdrożu! O! nad dziewczyną rodziny całej płacze, A nad kozakiem,och! siwy orzeł kracze. Oboje biedni,wnętrz ności ogień pali! Cierpieli srodze,cierpieli i skonali. O! nad dziewczyną po siole dzwony biją, A nad kozakiem po lesie wilki wyją. Kości dziewczyny grób zamkna'ł poświęcony, Kości kozaka bieleją na wsze strony. |
一年間愛し合った後、それからずっと会えず 胸は痛み、ふたりは共に床に臥した 乙女は自らの部屋のベッドに横たわり コサックはカシの森の四つ辻に倒れたのだ ああ!彼女のまわりでは 家族全員が泣いている コサックの上では、ああ!灰色のワシが泣き声を上げる 不幸な二人 身を炎と焦がす! 激しく苦しみ、苦しんで死んでゆく ああ!乙女を悼んで村の鐘が鳴る しかしコサックのそばでは狼がうなっている 娘の遺骨は聖なる墓所に納められるが コサックの骨は野ざらしで白くなってゆく |
1845年作曲。この年にショパンは2曲の歌曲を書いていますが、そのいずれもが内省的な重々しいもの。異郷の地で長く暮らし、しかも健康が芳しくない中、しかも同棲していたジョルジュ・サンドとの仲もだんだんすれ違ってきた時期のようで、彼自身の晴れない心を映し出しているかのようです。コサックの兵士を愛した娘は、出征した彼を待ちわびる中病気になり、死んでしまいますが、同時にそのとき彼の方も異郷の地で斃れ、そして誰にも看取られることなく、鷲や狼に肉を食い荒らされて白骨と化していきます。このコサック兵にショパンは自分自身を重ね合わせて書いたのだ、と考えるのはうがち過ぎかも知れませんが、メロディを聴く限りかなり感情移入して書いていることは間違いないように思えます。各節末尾の1オクターブの声の跳躍がひときわ印象的。
( 2010.06.26 藤井宏行 )