Kak nebesa,tvoj vzor blistaet Op.7-4 Chetyre romansa |
空のように、きみの瞳は輝く 4つのロマンス |
Kak nebesa,tvoj vzor blistaet emal’ju goluboj; kak potseluj,zvuchit i taet tvoj golos molodoj. Za zvuk odin volshebnoj rechi, za tvoj edinyj vzgljadja brosit’ rad otdat’ krasavtsa sechi, gruzinskij moj bulat... |
空のように、きみの瞳は輝く エナメルの青さに くちづけのように、響き とろける きみの声は若々しい その魔法のような話し声を聞くだけで きみのその足取りを一目眺めるだけで 甘美な胸騒ぎがする グルジアの乙女 わが恋人よ |
これはあまり知られていないレールモントフの詩のようで、お手本となる英訳や邦訳が見つかりませんでしたので、もしかするととんでもない誤訳をしている可能性もありますが、彼が2回も流刑にされたコーカサスの地グルジアが歌詞に織り込まれていますし、リムスキー=コルサコフの付けた音楽もオリエンタル情緒にあふれたエキゾチックなものなので、おおむねこの解釈で間違ってはいないものと思われます。ただひとつ迷ったのが、最後のbulat、これは辞書によれば「剣」というのが普通の訳のようなので、もしかするとこれは恋人を歌っているのではなく、抜いた剣を見つめながら独白しているのではないかという可能性も否定はしきれません。ただそこまでの展開はやはり異郷の地で美しい娘に恋をささやいているような雰囲気ですので、今回はこのような訳としてみました。
すでに述べたように、音楽は非常にエキゾチック。ゆったりとアラビア風のメロディを展開しながら淡々と歌われて行きます。
( 2010.04.24 藤井宏行 )