Wiosna Op.74-2 17 Chant Polonais |
春 17のポーランドの歌 |
Błyszczą,krople rosy, Mruczy zdrój po błoni, Ukryta we wrzosy Gdzieś jałowka dzwoni. Piękną,miłą błonią Leci wzrok wesoło, Wkoło kwiaty wonią, Kwitną gaje wkoło. Paś się,błąkaj trzódko, Ja pod skałą siędę, Piosnkę lubą,słodką Śpiewać sobie będę. ustroń miła,cicha! Jakiś żal w pamięci, Czegoś serce wzdycha, W oku łza si` kręci. Łza wybiegła z oka, Ze mną strumyk śpiewa, Do mnie się z wysoka Skowronek odzywa. Lot rozwija chyży, Ledwo widny oku, Coraz wyżej,wyżej... Zginął już wobłoku. Ponad pola,niwy, Jeszcze piosnkę głosi I śpiew ziemi tkliwy W niebo aż zanosi! |
きらめく、露のしずく 泉はさざめく 開けた牧場の中で ヒースに隠れて どこかで牛の鈴が鳴っている 美しくて、すてきな牧場よ 瞳は喜びに満ちて見渡す 香り立つ花たちのまわりを 花咲く茂みのまわりを 草を食み歩き回れ 牛たちよ 私は岩陰に腰掛けて 大好きな、優しい歌を ひとり口ずさむとしよう この心地よい静かな秘密の場所! だが悲しみが思い出の中をよぎり 私の心は溜息をついて 目には涙がにじむ 涙は目からこぼれ落ち 小川は私と一緒に歌う 高みより 私に向かって 一羽のヒバリが呼びかける その飛翔はあまりに速く 目にはほとんど捉えられない 高く、より高く 雲の中へと消えて行く 野原を 牧場の上を越えて なおも歌を歌い続ける 大地への愛を歌いながら 空の上へと飛び去って行くのだ! |
ショパンの歌曲にはいくつか春を題材としたものがありますが、そのいずれもが翳りを帯びた寂しい音楽になっているのが興味深いところです(春に関わりがなければ屈託のない明るい歌もいくつもあるのですけれども)。
このそのものズバリのタイトルの曲も、華やいだ大自然の中でひとり孤独を噛みしめる悲しみに満ちた歌。このメロディはショパンも気に入っていたようでピアノの独奏曲にもしています(アンダンティーノ ト短調)。歌曲集では2番目に置かれていますが、1838年、もうショパンがパリで活躍していたときの作品です。
( 2010.03.20 藤井宏行 )