Shchekoju k shcheke ty moej prilozhis’ Op.2-1 Chetyre romansa |
頬と頬をきみとぼくは寄せ合い 4つのロマンス |
Shchekoju k shcheke ty moej prilozhis’: Puskaj nashi slezy sol’jutsja! I serdtsem k gorjachemu serdtsu prizhmis’: Pust’ plamenem obshim zazhgutsja! Kogda zhe v to plamja pol’jutsja rekoj Kipjashie slezyrazluki, Ja,krepko tvoi stan okhvativshi rukoi Umru ot blazhenstva i muki. |
頬と頬をきみとぼくは寄せ合い ぼくらの涙をひとつに合わせよう! そして心とこの熱い心を押し付け合って 炎を燃えたたせよう 炎の中へ川のように流れ込むときには この沸き立つ別れの涙が ぼくは固くきみのからだをこの手で抱いて 喜びと苦しみの中で死ぬのだ |
ロシアの人はハイネが好きなのか、ドイツ語圏はともかくとしても、彼の詩(ほとんどがロシア語訳ですが)につけた歌曲はたいへんな数を数えます。このリムスキー=コルサコフも例外ではなく、初期の作品を中心に10曲近くはハイネの詩による歌曲を書いています。
これもそんな中のひとつ。ドイツ語のオリジナルではシューマンが曲をつけたものが有名でしょうか。リムスキーのものはピアノのアルペジオに乗せてしみじみと穏やかな歌です。
( 2010.01.11 藤井宏行 )