Rytsarskii Romans Proshchanije S. Peterburgom |
騎士のロマンス ペテルスブルグよさようなら |
Prosti! Korabl’ vzmakhnul krylom, Zovet truba moej druzhiny! Il’ na shchite il’ so shchitom Vernus’ k tebe iz Palestiny. Molva o podvigakh moikh, Shumja,pridet moim predtechej, I lavr iz nezhnykh ruk tvoikh Nagradoj budet mne i vstrechej. Kljanusja serdtsem i mechom: Il’ na shchite,il’ so shchitom! Sto bitv,sto rek,sto gorodov O imeni tvoem uznajut, Na sto jazykakh sto pevtsov I zapojut i zaigrajut! I,vnov’ volnujas’ i shumja, Tvoej velikoj slavy polny, K tvoim stopam primchat menja Moguchie,sedye volny... Kljanusja serdtsem i mechom: Il’ na shchite,il’ so shchitom! No esli prigovor sud’by V bojakh poshlet mne smert’ navstrechu, Na groznyj zov ee truby Ja imenem tvoim otvechu! Padu na shchit,chtob venzel’ tvoj Vragam ne vydat’,umiraja; I,pobezhden odnoj sud’boj, Umru,tebja blagoslovljaja! Kljanusja serdtsem i mechom: Il’ na shchite,il’ so shchitom! |
さらばです!船は風に揺れて わが軍団のラッパが呼んでいます 敗れるにせよ勝利するにせよ 必ず私はあなたのもとにパレスチナより戻ります 私の武勲のうわさは 響き渡り、わが先触れとなることでしょう そしてあなたの優しい手よりの月桂冠が 私を迎える褒賞となるのです わが心と剣にかけて誓います: 敗れるにせよ勝利するにせよ 百の戦場が、百の川が、百の町が あなたの名を知ることになります 百の言語で、百の歌手たちが 歌い讃えるでしょう! そして、再びうねりさざめきながら あなたの偉大な栄光に満たされて 私をあなたの足元へと運ぶのです 力強い白波が わが心と剣にかけて誓います: 敗れるにせよ勝利するにせよ ですが もしも運命の宣告が 戦いにおいて私を死へと送ることであったなら 運命のラッパの恐ろしい召還に 私はあなたの名で答えましょう 盾の上に倒れましょう あなたのモノグラムを 敵に教えないように、死に瀕しても そして、たとえ運命には敗れたにしても あなたを祝福して死ぬのです わが心と剣にかけて誓います: 敗れるにせよ勝利するにせよ |
十字軍の出発の光景ですね。騎士がその心を捧げるマドンナに対して語りかけています。勇壮なマーチの調べがたいへん心地よく響きます。歌詞についてひとつだけ補足しますと「敗れるにせよ勝利するにせよ」と訳したところですが、直訳すると「盾の上であれ、盾と共であれ」となります。第3節にあるように、破れて倒れるにあたっては盾に付けられた愛する貴婦人の印を見られないようにその上にに倒れ込むことからこの言い回しとなっているようです。
( 2009.12.18 藤井宏行 )