An Thyrsis XXVIa no. 8 12 Lieder für das Clavier |
ティルシスに 12のクラヴィア伴奏歌曲第1集 |
Eilt,Ihr Schäfer aus den Gründen, Eilt zu meinem Thyrsis hin, Und,sobald Ihr ihn könnt finden, Sagt,dass ich ihm günstig bin; Sagt,was er mir mitgenommen, Nennt die Freiheit und mein Herz; Sagt er soll auch wiederkommen, Denn man treibt damit nicht Scherz. Eilt,und sagt dem lieben Hirten, Dass ihn Doris nicht mehr neckt, Nicht mehr zwischen jenen Myrten Sich verräterisch ihm versteckt. Sagt,dass ich in jene Rinde Schmerzen meiner Liebe schnitt, Dass ich alles nun empfinde, Was für mich der Arme litt. Ach,an meinem jungen Leben Zehret schon der Liebe Gram. Sagt,er soll mir wiedergeben, Was er mir so grausam nahm. Soll mich länger nicht mehr kränken, Denn ich könnt' am nächsten Baum Voll Verzweiflung mich erhenken, Aber sagt ihm -- nur im Traum! |
急いで、羊飼いさんたち、この谷間から 急いで私のテュルジスのところへ そして彼を見つけたらすぐに 言ってね、私が彼を好きなことを 言ってね、彼が私から何を奪ったのかを それは自由と私の心だと 言ってね、また戻ってこなくちゃだめだって こんなことふざけて言えることではないのだから 急いで、そして言ってね、あの愛しい羊飼いに ドーリスはもうからかったりなんかしない もうミルテの木の陰に いたずらして隠れたりなんかしないって 言ってね、私はあの木の皮に 私の愛の苦しみを刻み付けたんだって 今私が感じているすべては あの可愛そうな人が私のために苦しんだことだけだと ああ、私の若い命を 愛の苦しみが蝕んでゆく 言ってね、彼は返さなくちゃならないと 私から残酷に奪い取ったものを 私をこれ以上傷つけたりしないように だって私は近くの木で 絶望のあまり首をくくるかも知れないのだから でも彼に言うのは-これは夢の中だけにしてね! |
たいへん端正な、それでいて美しいメロディが印象的なこの曲、ハイドンの代表的な歌曲のひとつに数えても良いのではないかと私は思います。モーツァルトにはよくありそうなスタイルの快速なメロディの生き生きした歌。間奏のメロディとの美しい掛け合いも見事です。なおツィーグラーの詩だとされているのは第1節だけで、あとは作者不詳の詩とされております。
( 2009.11.15 藤井宏行 )