Romanze Op.8-10 12 Gesänge |
ロマンス 12の歌 |
Einmal aus seinen Blicken, Von seinem süßen Mund, Soll Gruß und Kuß erquicken Des Herzens trüben Grund, Ich kann ihn nicht vergessen, Ich kann es nicht bereu'n, Ich sünd'ge nicht vermessen, Der Himmel wird verzeih'n! |
もう一度 あの人のまなざしと あの人の甘い口での 挨拶とくちづけとが元気付けてくれたなら この心の打ち沈んだ奥底を 私はあの人が忘れられない 私はあのことを悔いることはできない 私は罪を犯したわけではない 天はお許し下さるだろう |
あまり歌われる曲ではありませんが、もともとが民謡の素朴な詩につけているためか愛らしく、魅力的な小品に仕上がりました。歌詞はスペインの民謡からのようですが、もちろんスペイン情緒はありません。かわいいドイツ民謡といった風情です。ハイドンやモーツァルトの歌曲の雰囲気も感じさせます。
( 2009.11.03 藤井宏行 )