Abendlied Op.8-9 12 Gesänge |
夕暮れの歌 12の歌 |
Das Tagewerk ist abgetan, Gib,Vater,deinen Segen! Nun dürfen wir der Ruhe nahn; Wir taten nach Vermögen. Die holde Nacht umhüllt die Welt, Und Stille herrscht in Dorf und Feld. Wenn du getreu vollendet hast, Wozu dich Gott bestellte, Behaglich fühlst du dann die Rast Vom Tun in Hitz und Kälte. Am Himmel glänzt der Abendstern Und zeigt noch beß're Rast von fern. |
今日の仕事は終わった 主よ、御言葉を授けたまえ! 今や安らぎのときも近づいている 我らは精一杯やってきた 聖なる夜があたりを包み そして静けさが村を野を支配する お前が忠実になしとげたのならば 神様がお前に命じられことを 心地よく感じるであろう この休息が 暑さ寒さの中でなした後には 天空には夕べの星が輝き そしてもっと素晴らしい休息を示している |
安らかな幸せというのはメンデルスゾーンが歌曲では良く取り上げるテーマです。
1828年作曲というまだ若いこの時期から、こんなに美しく夕べの休息を描き出した歌を書いているというのは非常に興味深いところ。これもOp.8の中では取り上げられることが多い曲ではありませんが、詩を見ながら聴くと実にいい感じだったので、即席でお粗末ながらお目にかけることに致します。フィッシャー=ディースカウがハルムート・ヘルのピアノで入れたClaves盤で聴くことができます。
( 2009.11.03 藤井宏行 )