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La zingara    
  6 romanze
ジプシー娘  
     6つのロマンツェ(1845)

詩: マッジョーニ (Manfredo Maggioni,181?-187?) イタリア
      

曲: ヴェルディ (Giuseppe Verdi,1813-1901) イタリア   歌詞言語: イタリア語


Chi padre mi fosse,qual patria mi sia,
Invano la gente chiamando mi va;
Del primo mai seppi ed è patria mia
La terra che un fiore,che un frutto mi dà.

Dovunque il destino m'addita un sentiero,
Io trovo un sorriso,io trovo un amor;
Perchè del passato darommi pensiero,
Se l'ora presente è lieta al mio cor?

Può,è vero,il domani un torbido velo
Dell'aure serene l'aspetto turbar;
Ma s'oggi risplende azzurro il mio cielo,
Perchè rattristarmi d'un dubbio avvenir?

Io sono una pianta che ghiaccio non spoglia,
Che tutto disfida del verno il rigor;
Se fronda qui cade,là un'altra germoglia,
In ogni stagione son carca di fior.

あたしの父さんはどんな人、あたしの故郷はどこなのって
無駄なのにみんなはあたしに尋ねる
初めの答えは全然知らないし あたしの故郷は
あたしに花や果物をくれたところよ

どこへでも運命が道を切り開くところ
あたしは笑顔を見つけ、あたしは愛を見つける
どうして昔のことがあたしを苦しめたりするでしょう
今の時があたしの心を楽しませているのなら

そうよ、明日はまだ暗いヴェールに覆われていて
明るい夜明けを見えなくしている
だけど今日のあたしの空は青いんだから
どうして未来が分からないことを悲しむ必要があるの?

あたしは緑の木 氷でも裸にされない
どんな冬の厳しさにだって負けないわ
もし枝が折れたって、別の枝が生えてくる
どんな季節でも花を一杯に咲かせてやるわ


歌劇「仮面舞踏会」の中でコケティッシュな魅力を振りまいているお小姓オスカル(男役ですが女性が歌ってますので)を思い起こさせる楽しい歌で、ビゼーやリストの音楽で聴かれるステレオタイプなジプシーの野性味や陰りなどの雰囲気は微塵もありません。まるでお茶目なイタリア娘が歌っているみたいですが、魅力的な音楽ですからいいですね。
最後のスタンザなど「エースを狙え」みたいなスポーツ根性物を思わせる詞ですが、イタリアの歌は屈託がありません。

( 2009.09.04 藤井宏行 )


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