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L'orgia    
  Les Soirées Musicales
饗宴  
     音楽の夜会

詩: ぺポリ (Carlo Pepoli,1796-1881) イタリア
      

曲: ロッシーニ (Gioachino Rossini,1792-1868) イタリア   歌詞言語: イタリア語


Amiamo,cantiamo
le donne e i liquor,
gradita è la vita
frà Bacco ed Amor.

Se Amore ho nel core,
ho il vin nella testa,
che gioia che festa,
che amabile ardor.

Amando,scherzando,
trincando liquor,
m'avvampo,mi scampo
da noie e dolor.

  Cantiam,gradita è la vita
  fra Bacco ed Amor !

Danziamo,cantiamo,
alziamo il bicchier,
ridiam,sfidiam
i tristi pensier !

Regina divina,
la madre d'amor,
guiliva ravviva
rinuova ogni cor.

Balzante,spumante
con vivo bollor,
e il vino divino
del mondo signor.

Già ballo traballo
che odor,che vapor
si beva ribeva
con sacro furor.

  Cantiam,gradita è la vita
  fra Bacco ed Amor !

愛せよ、歌えよ
女と酒を
人生は喜び
バッカスとアモールに囲まれた

心の中には愛があり
頭の中には酒が回る
何という喜び、何という宴
何という甘い情熱

愛し合い、ふざけ合い
酒をかっ食らう
笑って逃げ出そう
悩みや苦しみから

  歌えよ、人生は喜び
  バッカスとアモールに囲まれた.!

踊れよ、歌えよ
グラスを高く上げて
笑って逃げ出そう
悩みや苦しみから

神々の女王
愛の母君
歓喜はよみがえる
すべてのハートに

弾け、ほとばしり
人生と共に泡立つのは
聖なるワインだ
この世の支配者だ

もう踊り くらくらしている
この匂いに、この香りに
さあ飲もう、もっと飲もう
聖なる陶酔と共に

  歌えよ、人生は喜び
  バッカスとアモールに囲まれた.!

歌詞にも出てきております通り、この歌は酒の神バッカスを讃える祭りの歌です。タイトルのOrgiaには従いまして「狂宴」とか「乱痴気騒ぎ」、更には「乱交パーティ」などの、酒の力を借りて乱痴気になってしまった状態を表す意味もあり、それに近い邦題にしているものも見かけます。私もそれは考えたのですがそこまでする勇気もなくこのようなタイトルに訳しました。バッカスとアモールを讃えた酒盛りの歌はヨーロッパにはたくさんありますが、さすがロッシーニ、見事な音楽です。

( 2009.08.24 藤井宏行 )


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