Come with Thy Sweet Voice Again |
あなたのやさしい声と共にもう一度戻ってきて |
Come with thy sweet voice again, To my heart still dear, Laden with soft,soothing pain, Like a tear,like a tear. Bright visions,long vanished, Round they melodies beam: Lulled in the lap of thy sighs, Let me dream,let me dream. Come again! come with thy sweet voice again! Come oh! come again! Come with thy sweet voice again! Bring not a language that tells How the light hours roll: Come with the music that wells From they soul,from thy soul, Come not with bright off'rings, Cold,unhallowed and new: Bring but thine own gentle heart, Ever true,ever true. Come again! come with thy Sweet voice again! Come oh! come again! Come with thy sweet voice again! |
あなたのやさしい声と共にもう一度戻ってきて 私のまだ愛している心のもとに 甘くやさしい痛みにのせて 涙の粒のように 涙の粒のように 長いこと消えていた明るい幻 その周りにメロディよ響いて あなたの溜息の膝の上で休みたい 夢を見せて 夢を見せて 戻って! 戻れよあなたのやさしい声と共にもう一度 戻って おお! もう一度戻って! あなたのやさしい声と共にもう一度! 語る言葉など持ち出さないで どうやって輝く時がうつろうかなんてこと 湧き出してくる音楽と共に戻って 人々の魂から、あなたの魂から湧く音楽と共に 派手な贈り物なんていらない 冷たく、俗っぽく新しいものなんて でもあなたの優しい心は持ってきてね 永遠に誠実な、永遠に誠実な心を 戻って! 戻れよあなたのやさしい声と共にもう一度 戻って おお! もう一度戻って! あなたのやさしい声と共にもう一度! |
甘く、切ないラブバラード。世の中でにはありがちの内容の歌詞ですが、フォスター自身にはこんな感じの歌は意外と少なくて貴重です。メロディも美しく、現代風にアレンジしてもアメリカンポップスのファンに違和感なく受け入れられるのではないかと思えるほどです。しみじみとした中にじんわりと悲しみがにじみ出てくる味わいは同じ1854年に書かれた傑作「Jeanie with the Light Brown Hair」や「Hard times come again no more」と通じるところがありますが、この2曲ほどに取り上げられることが多くないのは残念なところ。両曲と遜色のない傑作だと思います。
( 2009.08.15 藤井宏行 )